D. カスタム S 定点観測:二十一ヶ月目

 二ヶ月にわたって録音をしてみて、あんまり良くはできてなかったかなというのが感想だ。そもそも私にはちょっとした癖があって、よくよく練習するとどんどんテンポが遅くなるという癖なんだが、今回の録音ではこの癖が如実にあらわれてしまった。これは決して失敗を怖れたからではなく(といいながらも、失敗を怖れる気持ちは確かに強かった)、本当に私の癖としか言い様がないのだが、いつもいつも練習するほどに遅くなる。けれど、こうした状況を抜けて、速くも遅くも好きに弾けるようになって、そこで初めていろいろと試せるようになるのかも知れないなと思う。だから、今回はこれで録音を止めて、ある程度この曲をいろいろな場所で弾いて馴染んだと思ったら、その時に再録音してみることにしようと思う。

 さて楽器の話。今回の録音で、音が固めだという評価をいただいて、それはもしかしたら実際のところそうかも知れないなと思った。ひとつの原因はドレッドノートだから弦長が長い、つまりテンションも高い、そのため音も固め。これはありうる話だと思う。そしてもう一点、私の考えているギターの音というのが、こうした固めの音なんじゃないかということ。私は今回録音をして、後で何度も聞き直してみたのだが、特に音が固いであるとかいう印象は持たなかった。つまりこれはなにをいってるのかというと、私の考えているギターの音というのがそもそも固めであるということで、だから私は自分のギターの音が固いとは思わなかったわけだ。

 ちょっとギターの音というのをいろいろ考えてみてもいいのかも知れない。


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公開日:2006.08.19
最終更新日:2006.09.19
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