Vine Linux 4.0をインストールした

 ずいぶん前のことなんですが、サーバやなんかについて勉強しようと思って自宅にLinuxを導入したことがあったのです。Vine Linuxがまだバージョン2.1.5だったころの話で、慌てても仕方がないとぼちぼちいろいろ試してみながら、結局バージョン2.6にバージョンアップされた頃に忙しくなってかまえなくなって、それきりになってしまいました。

 けど、本日、久々にVine Linuxをインストール機会があったので、その感想。

Vine Linuxを選定した理由

 なぜそもそもLinuxをインストールしようだなんてことになったのかといいますと、それは職場でのこと、ずいぶん以前に調子が悪いということで置き換えられたノートPCを再び使えるようにして欲しいという依頼があったからなのでした。それはモバイルを前提に作られたノートPCで、フロッピーディスクドライブはなし、CDドライブなんてのも外付け。手もとには本体と純正のCDドライブ。けどここに大きな問題があって、リカバリディスクがないというんですね。おおお、困った。困ったのはいいんだけど、このまま放置しておくわけにもいかないから、まあ放っておいてもよかったんですけど、いつまでも手が離れないのもいやだから、よしここはLinuxでもなんでも入れて返してしまおうと、そういう作戦に出たのでした。

 まずはLinuxが動くかどうかを確かめようと、以前に準備していたKNOPPIXでもって起動しようと試みたところ、起動途中でストール。どうやらバージョン3.7では起動しないみたい。でも私はあきらめが悪くできているから、CDからインストールできるLinuxをちょっと探してみようという気になって、そんなときに力強い味方というと――、Vine Linuxじゃないかなとそんな風に思ったのです。

Vine Linuxは1CD

 Vine Linuxのありがたいところはインストールディスクが1CDで済むところでして、DVDドライブが利用できない今回、とにかくCDブートできる必要があったのです。

 まずはVine Linuxのダウンロード。i386用のisoイメージをダウンロードしようとして、バージョンは最新が4.1のようですが、どうやらこれはまだダウンロードできない模様で、だから4.0を選択しました。Macintoshでダウンロードして、isoイメージをCDに復元。インストーラを起動してみれば、おお、なんかいい感じに動いておりますよ、とここで問題が出てきて、なぜかCDドライブがうまく認識してくれないようで、なんでだろう、ディスクがないみたいにいわれるぞ。なので、ここでネットワークインストールに切り替えて、最初はWebからダウンロードしようとしたのですが、プロキシをはさんでいるせいかうまくいかなくて、だからWebサーバにしてるMacintoshにisoイメージの中身を公開、アクセス可能にして、そこからインストールしたのでした。

 インストールはまあそこそこ時間はかかりますが、けど結構早くて感動です。そして起動。無事、問題なく動いてくれて、GUIもちゃんと使えて、ただちょっと反応が鈍いかな。でも、まあこれくらいなら問題ないだろうと、IPやなんかの設定はインストール時に済んでるから、とりあえずプロキシの設定をして、aptでシステムのアップデート、アップグレードをして、そしてOpenOffice.orgのインストール。これもapt-getで楽々でした。

 isoイメージのダウンロードからOpenOffice.orgが使用可能になるまで、全ては午前中のできごとでした。わお、正直こんなにスムーズにいくとは思わなかった。

細かな設定をする

 この時点では音声が出なかったので、コマンドラインから設定ツールを開いて音が出るようにしてやって、あとはもっていく先のネットワーク設定やらなんやらもこなして、起動したら指定ユーザが自動でログインするようにもしてやって、この辺がスムーズにいくのは正直ありがたかったです。

 ただ、ディスプレイの色深度を下げてやろうと思ったんだけど、これがなんだかうまくいかなくて、設定はXconfiguratorでするのかな? ところがこいつがいないのです。しゃあないなあ、設定書類を探して、直截書き換えるしかないのかなあ、いやだなあと思いながら、その前に/etc/sysconfig/networkを開いて、HOSTNAMEを書き換え。このとき、Emacsをインストールしていなかったもんだから、Vi使うしかなくて、もうさいてー、文句言いながらなんとかやっつけて、そして問題はこのとき起きたのでした。

異常挙動の発現

 実は、問題はすでに何度か遭遇していたのです。起動時にバスエラーを出してこけることが何度かあったんですね。でも、まあ再起動したらなんとかなってたからいいかと思っていたのですが、ところが最後の最後にでかいのでもきたのか、とにかく変な挙動を示します。なので、いったんシャットダウン。そうしたら、カーネルがどうとかこうとかいって起動しなくなって、困ったな、パニック起こしてるようでもないのだけど。仕方がないので再インストールしようと思ったら、今度は思いもかけず起動しはじめて、ですが起動途中にストール。そして、これを最後に起動できなくなってしまいました。

 しかし、なにが恐ろしいといってもBIOSの設定画面さえも開かないのですよ。ああ、完全に壊れちゃったのかな。そういえば、以前、これにWindows XPが入っていたときも、acpiエラーかなんかで起動しなかったことがあったっけ。もしかしたら、同様の現象なのか、まあ詳細はわからないのですが、とにかく動かなくなったわけです。

 俺の名前が引導代わりだ、迷わず地獄に落ちるがよい!

 所有者には、必要だったらメーカー送りにしますと連絡して今日一日が終わったのでした。


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公開日:2007.02.20
最終更新日:2007.02.20
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