カルドセプト セカンド エキスパンション

マルセスブルク 戦略クリーチャー侵略編

 十字交差があるため戦闘が発生しにくいといってきたマルセスブルクだが、当然ながら戦闘は発生するときは発生する。特に、終盤土地の空きが少なくなってくれば、戦闘が増えるのは必定。だが、消耗するだけの戦闘は望ましくないと決まっている。ならば、可能なかぎり勝てるあるいは最悪の事態に勝負を賭けることのできるクリーチャーを選んでおきたい。

なにはなくとも高ST値

 HT値をST値でマイナスすることによって局地戦の勝敗が決するカルドセプトにおいて、侵略の要となるのはやはりST値である。地形効果を無視できる貫通能力に頼ることもできるが、貫通能力を持つクリーチャーは総じて召喚に関する条件がきびしめでST値が低めに押さえられている。結局武器アイテムの類いに頼らざるを得ないというのならば、はじめから高ST値を持つクリーチャーを投入したほうが話が早い。

 このような理由から、高STクリーチャーを選別したい。対象は、ST値70以上のクリーチャーである。

ST70以上のクリーチャー

無属性
火属性
風属性

 フレイムロードとベールゼブブはコスト面から鑑みて論外であるが、コロッサスとエグゼクターは、単体で攻めることもできる上、援護クリーチャーにくっつけるという運用も可能。特にトロージャンホースと合わせるとST70の貫通となるので、凶悪この上ない。対戦相手にプレッシャーをかけるという点でも、またいざというときの頼りにも役立ってくれる。

 特にコロッサスは、コストの高さとアイテム使用不可という条件から敬遠されがちだが、使ってみると意外なときに意外と役立ってくれて、ありがたいクリーチャーだ。けど、一枚でいいな。二枚も三枚もいらんクリーチャーではある。

 そういえば、終盤にはソウルコレクターも洒落にならないクリーチャーになっている可能性がある。ただ、序盤に引くとひどく困ってしまうのだが。

即死に全てを賭けてみる

 僕は即死効果が好きだ。伸るか反るかという緊張感がいい。場が盛り上がるのもいい。なにより、危機的局面を打開する可能性が常にあり、うまくすれば逆転も可能かも知れない。大会予選のような、終了ターン数が決まっており、最終局面で敵地を落とすだけで局面が変わるという状況では、もうこれに尽きるのではないだろうか。

 即死にも、誘拐魅了含めていろいろあるが、最も望ましいものは発生確率が高いこと、条件がMHP30以下とかいう寝ぼけたものではないもの、である。願わくは全属性対象であるが、そうなるとレイス、リトルグレイ、バジリスクが浮上してくる。なかでも、即死(誘拐)効果発生後に生き残るリトルグレイとバジリスクがポイント高し。しかもバジリスクは効果発動に失敗しても、土地レベルを下げることが可能。逆手にとられて、何度もG・アメーバに攻められてみるのもおつだろう。

 ただし、前述の即死クリーチャーはどれも発動確率が50%であった。対象がしぼられるものの、イエティ(火属性即死)、ダンピール(地属性即死)の両者は即死確率60%を誇っており、特に後者には、MHP90にまで上げたLv. 5アンゴスツーラを一瞬で落とされた恨みがある。一種即死能力者の対決。この戦闘の結果により、最下位にまで転落した。

 転ばぬ先の杖とはいわない。ただ、アイテムもないなにもできないという状況で、ダイスの目さえうまくまわれば局面を左右する勝負もできる即死クリーチャーは、かなりおいしいのである。攻撃反射無効化能力には弱いが、ブラックオーブ(デコイ対策)かグレムリンアムル(アイテム対策)が手元にあればなんとかなる。そもそも、どうにもならない局面をひっくり返すのである。細かいことは気にするな、駄目でもともとでいくぐらいでちょうどいい。

変化変身に望みを託す

 変化変身といえば、スペクターとバルダンダース。前者はST70クリーチャーになる可能性を期待できるし、後者はST70以上クリーチャーに即死、誘拐、貫通やらを期待することできる。夢が一杯じゃないか。もちろん、反ることも少なくないのであるが。

 こいつらの優位は、対戦相手に予測をさせないというところにある。基本的には、厳密に数値で結果の出るカルドセプトである。クリーチャー戦はほぼすべて計算により、事前に結果がわかっている。それを予測させない。ST70を怖れるために浪費されるアイテムと費用。即死が来るのか、貫通が来るのか。即死ならカウンターアムルである、だがソーサラーになられたらどうする? と悩ませておいて、アンダインになったりする。しかも水土地持ってないにも関わらず。

 予測できないのは、自分にとっても同じである。だからやめられない。

まとめ

 普通に考えれば、高STクリーチャーと強打効果に、即死を絡めるのが一番堅実かと思います。


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公開日:2002.11.13
最終更新日:2002.11.13
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