カルドセプト セカンド エキスパンション

マルセスブルク 戦略クリーチャー防衛編

 護符の利用できないマルセスブルクでは、土地を押さえることが大前提となる。すなわち、土地の獲得に向くクリーチャー及び防衛に向くクリーチャーを選定することが非常に重要である。土地の獲得に関しては、前回の戦略基本編でも少し触れた。なので、今回は前回とは違う視点で、クリーチャーについて考えたい。

土地防衛のためのクリーチャー

 マルセスブルクは城を交点とする十字路があるため、戦闘が思いのほか発生しにくいマップである。だが、獲れる土地があるならあえて攻めてくるのが、セプターの習性。それが高額土地となればなおさらである。となれば、土地の守りに長けたクリーチャーとはなんだろうか。

基本能力で守る

 基本能力の高さで土地を守るならば、真っ先に防御型クリーチャーを思い浮かべることだろう。各属性に存在する防御型クリーチャーは、主にその高いHPによって、土地を守るのに特化されたクリーチャーといっても差し支えない。だが、

ために、対人戦での防御型クリーチャーは、多少使い勝手にかけるというのも事実だ。アシッドレインやバタリングラムの存在は、防御型クリーチャーファンにとっては頭が痛い。

 なので、防御型クリーチャーではないが、基本能力が高く防衛に適したクリーチャーを選びたいと思う。目安としては、HP60以上といったところだろうか。

HP60以上の非防御型クリーチャー

 HP60以上で、防御型ではないクリーチャーを挙げてみよう。

無属性
火属性
水属性
地属性
風属性

 なかなか使い勝手に欠ける面々が揃っているが、中にはなかなか悪くないものもある。無属性のコロッサス、ティラノサウルス、火属性のパイロドレイク、水属性のS・ジャイアント、ベヒーモス、風属性のレベラーといったところか。火属性のアレスは配置制限が厳しいうえに、こいつの能力、侵略側にST+20が、せっかくの基本能力をそいでしまっている。

 先に挙げたお勧めできるクリーチャーのなかでも白眉は、戦闘時HP+20(アイテム不使用時のみ)を持つパイロドレイクだろう。攻めにも使えるうえ、追加されるHPは回復能力に似た効果を期待できる。アイテムがあればアイテムで守り、ないときには、領地効果とHPの高さで守る。またレベラーも悪くない。多少召喚条件の厳しいクリーチャーであるが、自領の守りだけでなく、敵地のレベルを下げるという用途にも使える。やはり、クリーチャーは多方面に応用の利くものが便利である。

 特にどれかの属性にこだわるというのでなければ、ティラノサウルス、コロッサスは便利である。これらを有効に使うには、ボージェスをぜひ活用したい。意外と生き残ってくれないのだけれども。

援護能力で守る

 援護を頼りに土地を守るならば、ぜひ援護だけでなく、それに追加される能力を求めたい。つまり、セージのアイテム破壊・奪取の無効などである。

 援護能力を持つクリーチャーは、主に基本能力が平均的、低めに押さえられていることが多い。そのせいで、援護クリーチャーがない場合には簡単に落ちやすく、グレムリンアムル付きで攻めてくる高STクリーチャーは脅威といえる。そのため、セージの能力は、まさに防衛において強力であり、アイテムを選ばず臨機応変に対応できることからも、非常にお勧めである。

 ただし、イビルブラストなんかには弱いため、グロースボディの類い、ランドプロテクト、ファンタズムなどで防御したい。

非スペル対象能力で守る

 私は、この能力が意外に好きである。火属性のケットシー、地属性のグリマルキンの両猫に、風属性のペガサス。特に、猫はかなり好みである。

 猫を好む理由は、守りやすさにある。これらスペル対象にならないクリーチャーは、マスグロースボディなどを使わないかぎり、最大HPを増やすことはできない。そのため、基本HPの低さはそのまま弱点となるのであるが、ケットシーのST40以上クリーチャーの攻撃無効、グリマルキンの援護は、この弱点を補ってくれる。スペル対象にならないために、全体攻撃スペルを除くスペルにも有利である。

 このことから、火属性を使うでも地属性を使うでも、猫はかかせない。

定番、防御に長けたクリーチャー

 クリーチャーのなかでも、特に防御向けのクリーチャーというものが存在する。全ての物理攻撃を反射するデコイ、ボーテックス効果常備のシーボンズ、そしておなじみミルメコレオ。これらは、今回かなり有効に土地を守ってくれるだろう。

 デコイを使用するにあたっては、ダメージスペル及びスクロールへの対策こそ重要だが、通常攻撃以外に攻める方法がない局面においてはまさに無敵であり、凶悪な様相を呈するものである。僕はこいつは嫌いだ。多分、誰もがそうであろう、敵に回したときなんかには。

 シーボンズは、高レベル土地にたてこもられれば、洒落にならない。どうしても落ちないのではないかという気にさえなるが、それならば早いうちに始末しておくという考えもある。なので、シーボンズの投入を考えている場合は、高レベル土地への置き換えもしくは早急なレベル上昇作を講じておきたい。

 そして、ミルメコレオ。これはもちろん風属性クリーチャーであるが、どこにおいても役に立ち守れる、超優良クリーチャーである。HPこそ30に減らされたためイビルブラスト一発で散ってしまうが、マヒ等の呪いがないかぎりは、少なくとも一度は土地を守り通行税をせしめてくれるのである。凶悪の一言である。なので、ミルメコレオはかなりの場で見ることができるのではないだろうか。少なくとも、マルセスブルクでの対戦において、こいつはあちこちで観察され、有用性を見せつけていた。風属性を軸に戦略をたてるならば、ぜひとも導入しておきたいクリーチャーである。


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公開日:2002.10.31
最終更新日:2002.11.13
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