ギターの小物といえばJim Dunlopを思い出すというくらい、いろいろと気の利いた小物がJim Dunlopから出ている。演奏に直接関係あるものといえば、スライドバーなんかもそうだし、自分は持っていないがピックやカポタストもそうだ。
さて、今回はそうしたギターの便利小物のうち、直接演奏に関係しないものを取り上げよう。それはあると便利な弦巻きのクランクとピンの引き抜きだ。
弦巻きというとなにかピンとこないかも知れないが、あの弦を巻き上げたりほどいたりするときに使う、くるくる回すクランクのことだ。フェンダーのカタログを見ると、カリフォルニア・クランクなんて書いてあって、なんでカリフォルニアなのかまったくわからない。
Jim Dunlopのサイトを見てみると、これはSTRING WINDERとある。つまり弦巻きで正しかったわけだ。
この弦巻き、弦を張り替えるときには大活躍だ。ペグに弦巻きをはめ込んで、くるくる回してほどく。弦を替えた後も、弦巻きでくるくると回して巻き上げていくだけと非常に楽。これがないとペグをいちいち指で回してやらないといけないわけで、人間の手は回転に限界があるから、もちろん持ち替える手間が発生する。これが面倒で、何回も回すとなるとちょっとしたストレスになる。
こういう私みたいな人にとって弦巻きは大変に便利なものだ。弦の巻き上げも一定の速度で、一定のテンションで、きっちりとできているように感じる。ということは音にも少なからず影響するということか? もし巻き上げが、手でやるよりもきっちりとできているというのなら、実際出音にも違いがあるだろう。
ま、私の場合は気のものに過ぎないだろうけどさ。
スチール弦のフラットトップギターは、ピンでもって弦をブリッジに固定している。弦交換の際にはこのピンを抜かないといけないのだが、これが結構固くささっているので、簡単には抜けない。ペンチやなんかで抜くのも乱暴だ。だからピンを抜くにはそれ用の道具が用意されていたりする。
ピン抜き、同じくサイトを見るとBRIDGE PIN PULLERとある。やっぱりピン抜きで正しい。いや、ピン引きか。どっちでもいいや。
これは、ブリッジ・ピンの頭だけをつかんで引っ張ることができるすぐれ物だ。これを見付けるまでは、弦巻きを使ってピンを外していた(そういう機能がついているのだ)。けれど弦巻きを使う場合は、ピンとブリッジの間にプラスチック製の引っ掛かりを押し込まなければならないので、どうしてもブリッジに傷がいってしまって困っていた。ところが、専用のピン抜きだとそういう心配がない。まさに、私の求めるものであったといえるだろう。
弦巻きにしてもピン抜きにしても、安いものだ。少しの出費で弦交換時のストレス、面倒がなくなるなら、本当に安い話。このふたつは本当に手放せないものだと思うよ。