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Blues Bottle説明書の訳
Jim Dunlop
Blues Bottle説明書の訳
スライド・ギター:小史
スライド・ギターは1800年代に世に広まりはじめました。そのルーツは多様であり、19世紀のハワイ音楽に、加えて初期アフロ–アメリカンの用いていた一弦の楽器にまでさかのぼることができます。1920年代アメリカで最初の流行を見たスライド・ギターは、サン・ハウス、ファリー・ルイス、ブッカ・ホワイトをはじめとするピュア・フォーク・ミュージシャンたちによって演奏され、ロイ・ロジャース、ライ・クーダー、ローリング・ストーンズたちの時代を経て今に至ります。どんな場所ででも、プロ、アマチュアを問わず、スライド・リックが弾かれていることでしょう。スライド・ギターの歴史がこれからも続くよう、ダンロップは高品質のギター・スライドのラインナップを提供し続けるのです。
スライド・ギターで使われる一般的なオープン・チューニング
オープンG
E1 |
Dに落とす(B弦の第3フレットに合わせる) |
D |
B |
同音 |
B |
G |
同音 |
G |
D |
同音 |
D |
A |
Gに落とす(G3のオクターブかE6の第3フレットに合わせる) |
G |
E6 |
Dに落とす(D4のオクターブに合わせる) |
D |
オープンD
E1 |
Dに落とす(B弦の第3フレットに合わせる) |
D |
B |
Aに落とす(G弦の第2フレットに合わせる) |
A |
G |
F#に落とす(D弦の第4フレットに合わせる) |
F# |
D |
同音 |
D |
A |
同音 |
A |
E6 |
Dに落とす(D4のオクターブに合わせる) |
D |
スライド・ギター:演奏のこつ
- まず、適切な音を得るため弦上にスライドを置きます。よい音を得るためにはスライドを弦に強く押し付ける必要がないと覚えておきましょう。
- 求める音のフレットの真上にスライドを置きます。(通常の演奏のように、フレットの手前に置くのではありません)
- スライドし始める際にはスライドが弦に対して完全に垂直になるよう、スライドしている時はフレットに対して並行になるようにキープします。(うまくコントロールするには、スライドする手の指全部とネック裏の親指が、ネックと弦に触れているようにします)
- 演奏時に発生する倍音を弱めるには、スライドの後ろの自由な指で弦に触れます。
- 最も状態のいいスライドと指のポジションが見つかるよう試しましょう。すべての音がスライドで演奏される曲なら、スライドをどの指に付けても構いません。ですが、一般的なコードフォームとスライド両方が使われる曲の場合は、小指に付けるのがベストでしょう。
- スライドでの演奏には、ミディアム・ライトからミディアムゲージの弦を使い、弦高を高くするのがよいでしょう。
- スライドは、いろいろなサイズや形、素材で作られています。耐熱ガラス、ブラス、クローム、陶器が、一般にスライドに使われる素材です。素材によってそれぞれ音質が異なり、個人の好みにより使われるスライドのタイプもかわります。
- クロームは、明るく金属的な音が得られます。エレクトリック・ギター・プレイヤーによく使われます。
- ブラスも明るく金属的な音ですが、クロームよりも密度の高い若干暖かみのある音が得られます。アコースティック・ギターに向きます。
- 陶磁器製のスライドはとても暖かくよく響く音質です(磁器製の方が明るめです)。アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター双方に向いています。
- 耐熱ガラスは滑らかでよく響く音が得られ、アコースティック、エレクトリック・ギターの両方に最適です。
- より高度のアクションやより重いスライドなど、スライド・ウェイトには親指を使います。
個人の好みが決め手であることが重要です。自分にとって最もよい音とスタイルを見付けるよういろいろ試してみましょう。スライドで楽しんでください!
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Dunlop Blues Bottle箱の訳
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