私は職場にて昼休み、ギターを弾いている。なお、現在使っているギターはヤマハのNo. 45。友人の父上からいただいた楽器だ。一体いつごろのギターだかわからないくらいに古い楽器で、あちこちがたもいっているようではあるのだが、けれどしっかりと鳴ってくれるものだから気に入っている。そうか、もらってからもう一年半ほどにもなるのか。思えば結構長い時間弾いているのだな。
さあ今日も元気にギターを弾こうかと、ケースから楽器を出し、いつものガレージへと向かう途中、なんだか指板上の風景がいつもと違う気がした。よくよく見れば、なんだか弦がうねうねと波打っている。なんだなんだ? まあなんてことはない。弦が切れていただけだ。
切れていた弦は第4弦、おそらく夜のうちに切れたのだろう。今、この楽器は事務所に置いているのだが、もしかしたら夜に室温でも下がったのかも知れない。いや、もちろんケースには入れているよ。しかし、置いている間に弦が切れるというのは穏やかではないな。とはいえ、確かに弦は疲弊していた。調べてみれば、この弦を張ったのは2005年11月25日。ああ、もうじき一年経つのか。そりゃ駄目だわ。せめて数ヶ月くらいで替えようや。
切れた弦を観察する。切れたのはブリッジの弦止めの個所。ナイロン弦に巻かれた銀線が頼りなげに繋がっていた。糸巻きから垂れ下がる弦をまっすぐに延ばしてみたところ、切れた弦の末端はブリッジまで6センチの隔たり。弦というのはよほど強い力で引っ張られているのだということがわかる。よくよくいつも切れないものだと逆に感心した。
今日、帰りに楽器屋に寄って弦を買ってきた。弦はJ. D'AddarioのPro-Arté EJ45。明日には張り替えるつもり。ついでにDの弦も替えようかと思う。