湿度60%

 日本は湿度が高い国で、さらに京都は湿度が高い土地である。夏。高温多湿を実感できる。実際、今年の夏も私は京都の気候を満喫した。暑い、蒸し暑い、だるい、つらい、なんもやる気起こらん。

 湿度が上がると、楽器の鳴りは途端に悪くなる。湿度計を見ながらこの一夏を過ごして、その境目は60%であるとわかった。湿度が60%を割り、50%台になると楽器の鳴りは申し分なく、音の輪郭もはっきりとして、非常に伸びやかである。しかしこれが60%を超えると、音がすんなり出てこなくなる。もそもそとぼやけた音がする。こんなでは、弾いていてもあまり楽しくない。

 楽器をいいものに換えて、最低限の鳴りの保証が確保されたとはいえ、やはり湿度が高いと厳しい。鳴りが乏しくなり、特にその明瞭性が失われてしまうものだから、指の力でもって補おうとする傾向が出て、これはいけない。下手すれば、指を痛めかねない

 夏が過ぎて、秋になれば湿度は下がるだろうと期待して、実際昨日は50%台にあって、楽器の鳴りはよかった。しかし、今日は雨。湿度は70%。最悪だ。しかも日本はこれから台風のシーズンで……。

 冬になるまで、湿度に関する期待はしないほうがよいかも知れんな。


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公開日:2005.09.04
最終更新日:2005.09.04
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