AR技術に期待する

 こんな記事を読んだ。

 ブラザー工業が、網膜に像を投影する機器を開発しているとの記事だ。実際にそこにある世界、今見ているものに、仮想の映像を重ね合わせることができるというのだが、これが実現するとかなり面白いことになりそうだ。などと思って以前から期待していたのだが、今日、ふと思い付いた。これ、楽譜や歌詞を投影することで、譜面台を不要にしてしまうよなって。今でも、ディスプレイに楽譜を映すなど、譜面台よりも便利なものがいろいろできているのは知っているけれど、そうした機器はどうしてもかさばりそうだ。ところがそれが眼鏡型ディスプレイとなると、格段に持ち運びやすくなり、またステージに置くことを考えてもずっと有利と思われる。

 実は、AmazonのKindleを見たときにも同様のことを思った。こいつが楽譜を表示できれば、大量の楽譜をコンパクトに運ぶことができる。譜面台に置けるサイズ。だから、これにフットスイッチでもつけば最高だと思ったのだ。もちろんKindleでないといけない理由はない。楽譜が表示できる軽量デバイスをどこかが出してくれないものか。そう思っていたのだ。

 楽譜を電子データにすることで、大量の楽譜の持ち運びが可能になる。手持ちのライブラリをすべて持ち出すことも可能だろう。出先で、ちょっと弾いてみたくなった、歌いたくなった、そんな曲が出た場合、楽譜はすべて手元にあるのだから、ちょいと検索して演奏できるようになる。夢のようだな。複数ページに渡る、そんな曲であっても、譜めくりはフットスイッチで楽々。本当に夢のようだと思う。

 なので、どうかこの夢が実現される日を期待したい。AR技術でも、なんでもいいから、目の前に広がる歌詞、楽譜、それを聴者に意識させることなしに利用できる、そんな日のくることを期待している。


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公開日:2009.10.22
最終更新日:2009.10.22
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