D. カスタム Sを使いはじめて5年が過ぎて、そして5年目にしてピックを使った奏法に身を入れるようになって、そうすると指弾きとの差が自ずとわかるというもの。指弾きもはっきりとした音が出る、そう思っていたのだが、ピックともなるとさらにはっきりとした音になるのだな。いや、これは当然あたりまえのことであるのが、しかしそうした当たり前を実感させられることが増えた。
ピックでストロークなどする時、力んでばりんばりんと弾けば、それはやはりいい音とはならないが、うまくピックをコントロールして、暴れないよう弾いてやると、まとまった響きになる。ピックの先端が弦を撫でるようにはじいていく、そんな感触で弾けると、きれいなストロークになる。しかし、ガツガツと弾く、そんな表現はこのギターには向かないのかも知れない。現状においてはそんな感じがしている。まとまった響きを作る、そうした表現に向いているギターという印象。それは先入観の可能性もあるが、しかしおそらくは事実だ。
ガツガツした表現に向くギターを弾いてみればわかるのかも知れないなあ。
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