カサ ラ テハ

本日のワイン:Casa La Teja 1996


前置き

 本日のワインはカサ ラ テハ。スペイン産の赤ワインで、なにが悲しいかといっても、この読み(発音)が正しいか、自分にはわからないこと。スペイン語はやってないんですよね。

 自分の好みらしく赤ワインですが、買ったのには何にも好みも主張もなくって、ただ安かったからというのが理由です。千円。なかなかいい値段です。

 しかも今日飲むことになったのも、勢いというかなんというか。母が知人からもらってきたトマトソースで、急遽ボローニャ風スパゲティを作ることになったので、このワインを開けたのでした。

 千円のワインなら許可できても、二千円三千円となると、料理に入れるのには必死で抵抗します。というわけで、軽く料理酒にもなったのが今回のワインです。

ワインを飲む

 ワインは飲んだ感じ軽く、後口に灰のような独特の渋味が漂います。それはまずいというのではなく、ちょっとした癖としてアクセントを添える感じです。軽いといっても水のように流れるばかりではなく、飲み口に味わいがあり、さらっと消える潔さといえばいいでしょうか。後口の渋味は、実際に飲んだんだと実感するための余韻といっていいかも知れません。

 今回はワインを飲む、というよりもパスタにして食べたといった方が正しいでしょう。

 オリーブオイルでじんわりにんにくとローリエを炒め、挽肉を炒め焼きはじめます。肉がしっかりと焼けてきたら、そこに赤ワインを注ぎ入れ、煮詰めます。肉料理に赤ワインを入れるとおいしくなるのは、渋味の成分であるタンニンが味わいに変わるからだそうです。

 アルコールと水分がとんだところを計らって、固形スープの素とトマトソースをぶち込み、少々煮詰めて水カップ四杯ほどを入れ、あとは煮詰めるだけ。

 頃合いを見てパスタを茹で始めて、ソースがいい感じに煮詰まったら塩胡椒、火を止めバターを余熱で溶かしからめます。パスタが茹で上がったら、ソースとあわせて完成。イタリアンパセリとパルメジャーノチーズをふっていただきます。

 いやあ、これがうまい。はっきりいってそこらのしょうもない店のパスタより、ずっとおいしいです。

 スパゲティとともに飲むワインもおいしく、ちょっとハイになりながら見た歌番組は面白かった。いい酒です。

 いわゆるミートソースというのはソースが重いので、どうしてもソースだけが残りがち。そのソースを肴にワインを飲み、それでも残ったのでオリーブオイルでベーコンを炒めて、また飲む。さらにチーズで飲む。

 一番ワインに合ったのは、ベーコンかな。でも、パスタもおいしかったなあ。


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公開日:2000.12.23
最終更新日:2001.09.02
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