一から炊いてもっとおいしいお粥

 身体が弱ってるときには、消化吸収に優れ栄養もあるお粥がいいです。けれど、お粥が好きでないという人もいるでしょう。でも残りご飯ではなく、一から炊いたお粥は本当においしいものです。疲れ気味の時や胃腸が悪いときなど、一度、作ってみられてはいかがでしょうか。

材料(一人から二人分)

材料比率と出来上がり容量

 胚芽米の場合、水を1.25倍します。出来るのは粥なので、別にしなくともけっこうです。

作り方

  1. 吸水させる

     米を洗って、分量の水を加えます。塩少々をふり、三十分以上おいて浸水します。胚芽米の場合は、水洗いせず水を加え、塩を振って一時間以上浸水します。

  2. 炊く

     蓋をして火にかけ、煮立ったら一度しゃもじでかき混ぜた後、火を弱火に落とし一時間程度炊きます。その際吹きこぼれないように、蓋を少しずらしておきます。粘りを出さないため、あまりかき混ぜないようにします。

     炊く時間は一時間といっていますが、経験上、きっちり一時間炊くと焦げます。頃合いを見て、火から上げて下さい。

  3. 蒸らし、出来上がり

     炊き上がったら火を止め、蓋をして七八分蒸らします。蒸らし終わったら、よそって出来上がりです。

咀嚼のすすめ

 お粥のおいしさに目覚めると、朝食など、ついつい普通のご飯ではなくお粥ですませたりしたくなりますが、これは絶対にお勧めしません。というのは、人間の唾液にはご飯に含まれる澱粉を麦芽糖、葡萄糖に分解する酵素、アミラーゼ(プチアリン)が含まれています。お粥にすると確かに消化にはいいのですが、食餌本来に含まれる噛むという動作が失われ、次いで澱粉の分解がほとんどされないまま胃に移ってしまうので、健康なときには固めに炊いたご飯をきちんと噛んで食べたほうが、ずっと健康にいいのです。

 よって、今回のお粥の作り方は、胃腸が不振の時、風邪、病気の時などに限定して役立てましょう。


参考資料


食い意地、飲み意地、これ人間の基本へ トップページに戻る

公開日:2001.02.17
最終更新日:2001.09.02
webmaster@kototone.jp
Creative Commons License
こととねは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示 - 継承 2.1 日本)の下でライセンスされています。