夢の始末

 明け方に悪夢を二連発で見て、調子が最悪なんですよ。泥棒が入ったところに鉢合わせして、なんか普通に話したりしてるんですけど、下手を打ったら殺されるかも知れないと思っている夢、これがひとつ目、それから拷問の現場に立ち会う夢。自分は拷問には参加してないんですが、壁一枚隔てたところで拷問がおこなわれていて、隠れてるのがばれたら自分もひどい目に遭わされるとわかってる。最悪でしょう、なんでまたこんな夢を見たのかさっぱりわからない、という話をしたら大変に笑われてしまった。なにより夢の内容がどちらもあまりに非日常的である。一体普段の生活のなにが影響して、こうした夢になったというのか。まったくもっておかしい。

 夢判断とか受けたらどうですかとのアドバイスをもらって、けれどこれがフロイトだったら、性的な抑圧がありますといわれて終わりです。そもそもフロイトはなんでもかんでも性的な方面に持っていこうという嫌いがあって、だから彼は事前にカウンセリングを受けといたほうがよかった。まあ、結果はおおかた性的な抑圧がありますってなところだろうけどと無駄口を叩いて笑いあって、しかしこれがユングだったらどうなのだろう。

 ユングといえば集合的無意識というのが適当にいいように解釈されて、とりわけオカルトに援用されているのが妙に嫌なところで、だがこれなら私の夢を見た理由も明らかになりそうだ。そう、すなわち私の見た夢は、無意識で繋がる他者のあるいは祖先、民族の無意識に残る記憶があらわれたものなのだ! ああ、あほくさ。フロイトにせよユングにせよ、あんまりにもうさんくさい使われ方をされるせいで、変なイメージがついてしまって大変だ。

 しかし問題は私の見た夢で、一体なにが原因してあんな夢を見たのか。あるいは、この夢は私の意識下のなにかを明らかにしようとしているのか。もしわかるという方がいらっしゃったら、お教えくださると幸いだ。


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公開日:2006.09.10
最終更新日:2006.09.10
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