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Wizardry

並び順が変わる

前衛向きの人、後衛向きの人

　Wizardry世界のキャラクターは、誰もが皆平等というわけではないということをいっていました。確かに、前回のケースでは、明らかに有利不利がはっきりと出てしまっていたのですが、けれどそうしたものは個性と言い換えることもできるかと思います。

　というわけで、今回は同パーティ同職業に現れた個性の違いのケースで書いてみましょう。対象は第1パーティの僧侶、ColletとFleurirです。

ColletとFleurirの比較

　ColletとFleurirは両者ともにボーナスポイントが5と、正直なところ能力に恵まれたとはいえないスタートを切っています。そんな両者の違いは、種族が方やノーム、方やドワーフということ。両種族ともに信仰心が高く、僧侶にはうってつけです。彼らを分ける違いはといえば、ドワーフの能力は力と生命力に偏っている（素早さと運が低い）のに対し、ノームは素早さとバランスに優れているというところです。ノームは、全体に中庸といえるパラメータを持っており、この特質のために、全種族中唯一の最初から侍に就くことのできる種族であります。

　そんな種族の基本特性値の差が、ColletとFleurirにも現れているかと思います。

　当初こそはドングリの背比べといった感じのふたりでしたが、レベル9になってはっきりと違いが出てきました。以下のパラメータを見れば類推することも可能かも知れません。そう、信仰心に違いがある。たった2ポイントの違いですが、果たしてこのためなのか、呪文の覚えに差がついたのでした。

レベル9にはLitokanがある

　今回のチャレンジは、魔術師が全パーティ合わせてもふたりしかいないという、極めて攻撃力に欠けた状態でおこなわれています。魔術師が複数呪文を使えるようになって、パーティの総合戦闘力が格段に上がるのがレベル5ですが、今回は魔術師がひとりしかいないので、敵が複数パーティで出てくる地下2階以降を考えるとどことなく不安が残ります。なので、私は僧侶がレベル9になるのを待っていたのです。それはなぜかというと、僧侶のレベル9で覚える呪文には僧侶初の複数攻撃呪文となるLitokanが存在しているからです。そう、魔術師がひとりという攻撃力の不足する状況を僧侶のスペルで打破しようと考えたのです。

　さてここでColletとFleurirに話を戻しましょう。このふたり、レベル9になってどちらも呪文を覚えるには覚えたのですが、その習得した数に大きな違いがありました。Colletは一度に6のスペルを習得したのに、Fleurirはたったの2。しかもLitokanを覚えなかった！

　私はそれまでColletを前衛に出していたのですが、今回でFleurirを前衛に押し出すことに決めました。Colletはスペルキャスターとして後衛から攻撃に参加し、Fleurirは前衛でメイスを振るうのです。これこそ、適材適所といえるでしょう。よく見れば、Fleurirの方が力に優れ、生命力にも優れています。実際この時点でFleurirはH.P.が55、Colletは51と、実にわずかな差ではあるのですが、この差は今後も開く可能性があります（前回記事を参照）。まさしくFleurirは前衛にて鎚矛を手に戦うために生まれてきたといっても過言ではない。種族もドワーフだし、ノームが戦うよりもずっとそれらしいとは思えないでしょうか。

　今回は戦士がふたりいるのでまああり得ないでしょうが、状況によってはFleurirはロードに転職してもいいのではないかと思います。おそらく彼の資質からすれば、その方がずっと活躍できそうに思うのですが、でもまあWizardryでは能力値の上限値は18と決まっているから、突き詰めさえすれば誰もが同じ境涯に並び立つことができます。でも、それまでの努力、要する時間が違うわね。というわけで、もし今後前衛の戦闘力が欠けるようなことあらば、Fleurirはロードになるかも知れない、とかいっておきながら、本当に危険なのは実は後衛なので、彼がロードになることはないような気もするんですけども。

< 天才と凡人の差　ある意味、死ぬよりもいやなこと >

ノーリセットで駆け抜ける青春：Index　「Wizardry」リセットボタンのない人生（仮）

公開日：2006.09.18
最終更新日：2006.09.18
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