サイトのホスト先を変更した

 サイトを運営するのに利用していたホスティングサービスが、先日値上げをしたのでした。もとからあまり安いとはいえない額であったのですが、しかしリソースは潤沢だからと自分を納得させてきたところが、最近はものすごく安いのに、ギガサイズのスペースを貸し出すような業者もあるでしょう。これはいずれ引っ越ししないわけにはいかないなあ。そんなことをずっと考えていました。ですが、私は根っからの不精もの。いずれ、いずれと思いながら、今の今まで引っ張ってしまって、しかしついにやりました。サイトのホスト先を変更したのであります。

同一業者内でのサービス変更

 以前利用していたホスティングサービスが突然値上げしたのは、新しく開始したサービスに顧客を誘導するためだったのではないだろうか。そんなことを思うのは、新サービスへの移行を促すような案内がやたら多かったからなのでした。そのサービスが開始されたのは6月のこと。はっきりいって、魅力的なサービスであると思います。サーバのディスクスペースは一気に60GBにまで増え、CGIにはPerlだけでなくRubyやPythonも使えるようになる。それどころか、SQLサーバも使える。サブドメイン、メールアドレスも作り放題。転送量にも制限はないしで、本当に理想的な環境と思われました。

 だから、サービスを移行しようと考えたのも自然な話でありました。ただ、少し心配もあって、旧サービスはWindowsサーバであるのに対し新サービスはLinuxなのですね。いや、Linuxだから嫌だなんて話じゃありません。むしろ、この方がありがたい。しかし、サーバの環境が変わるのは面倒です。利用しているCGIは無事移行できるだろうか。まあ、できるだろうなとは思ってましたが、実際にやってみないとわからないことも多いでしょう? それにサービスの開始当初は、ユーザに提供されている情報も少なくて、どうしたものか、なかなか踏み切るに踏み切りにくい状況であったのですね。

 しかし、その状況は時が解決してくれました。半年の間にFAQは随分充実して、私の知りたかったことはほぼ網羅されています。旧サービスからスムーズに移行するための方法が、簡単ながら書かれていて、これはいけそうだぞ。Webについてもそうなら、メールについても心配は払拭されて、ついに乗り換えの時はきたかと思われたのでした。

だがまだまだ動かない

 しかし、私の腰の重さは並大抵のものではありません。この期に及んでも、まだぐずぐずしていたんですね。いやあ、実際にどれくらい大変かは、やってみないとわからないでしょう。だから二の足を踏んでいたんです。

 その状況を打破したのは、一本の間違い電話でした。ええと、間違いSkypeといった方がいいのかな。間違えて発呼してしまったんでしょうね。懐しい人からのコールを受けて、少しチャットをしていたら、このサーバの話になって、絶対乗り換えたほうがいいですよ、早くやっちゃいなさいよ、そういわれてその気になって、プロバイダに連絡して、乗り換えの手続きを開始して、そして昨日、具体的に契約を開始。そうなれば後ははやいですよ。新サーバにコンテンツを全部移して、メールアドレスも同じのを用意して、CGIを手直し、動くことを確認して、後はDNSを切り替えるだけという状況にまでもっていって、Blogを更新、サイトも更新して、旧サービスの解約を依頼、DNSを切り替え。かくして、引越しはなったのでした。

CGIの手直しは

 一連の引越しにおいて最もネックとなったのはメールのスムーズな移行であったのですが、その次がCGI、なにしろサーバの設定がどうなってるかとかほとんど知らされてなかったから、まさかのトライ&エラーでありました。

 サービス開始当初は公開されていなかったPerlのパスですが、今ではもう大丈夫、ちゃんとFAQに載っています。なので、CGIのファイル、第1行目になにをどう書いたらいいかはわかっていて、そうなると後は各種ファイルへのパスをどうすればいいか、それがわかればいけそうですね。

 以前のサーバでは、相対パスが使えず、すなわちドライブ名から始まる絶対パスでファイルを指定してやる必要があったのですね。でもさすがに今回はそれはないだろう。そう思って、パスを全部相対パスに変更していったら、これが大成功。パーミッションを変更してやればCGIは次々動き出して、なんだ、なにも心配することはなかった。ただ、今度のサーバでは、/cgi-bin/に置かれたファイルはWebからは参照できないため、自分の作ったweb拍手支援cgiのファイルアップロード機能が使えなくなっちゃった。でもまあいいか。細かいことは気にしてはいけません。

 .htaccessを編集して、/cgi-bin/以外でもCGIを使えるようにすればいいことはわかってるんですが、なにしろ私はものぐさなので、そういう面倒はしたくなかった。といったわけで、一部機能が制限された状況でweb拍手支援cgiを運用することとなりました次第です。

おわりに

 こととねがドメインを取得し、以前のサーバを利用しはじめたのは、2001年の10月2日のことであったようですね。それから7年。思ったよりも長く続けてきていたんだなあと、我ながら驚いています。思い返せば、イタリアにいく直前にサービス利用を開始したのでしたっけ。で、新サービスは稼動していたのにだんまりを決め込んでいたのでした。新サーバへの移行の模様を報告したのは、2001年11月11日、ひと月遅れというのんびりさ具合、今も昔も気質に違いはないということがわかりますね。

 といったわけで、見た目にはなんの違いもありませんが、こととねは少しだけ新しくなりました。今後ともかわらぬご愛顧のほど、よろしくお願いもうしあげます。


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公開日:2008.12.14
最終更新日:2008.12.14
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