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iPod購入に踏み切れないわけは

 僕はiPodが欲しいのです。ですがなかなか買えずにいます。なんでか? 貧乏だからというのが本命に思えますが、実はそうではない。iPod買えるくらいのお金はあります。じゃあ、本当になんでなのでしょうか。

最初はWalkmanだった

 高校時分は、Walkman使っていました。買ったCDをカセットテープに吹き込んで、持ち歩いて聞く。当時はレッスンで遠出することが多かったので、Walkmanは本当に重宝しました。とにかく音楽に触れる時間を増やして、音楽に親しむ耳を持ちたかった。Walkmanは本当に手放せないアイテムでした。

 Walkmanはガム型充電池を使っていて、アルカリ乾電池による外部供給を併用して長時間稼働を可能にしていました。鞄にはレッスンで使う楽譜とカセットテープ。カセットテープは、レッスンの行き先によっても違いましたが、五本ぐらいは持ってましたね。都合数年使って、故障したかなんだったかで使わなくなりました。

次はポータブルCDプレーヤー

 ポータブルCDプレーヤーは、確か大学の三年くらいで買ったんじゃないでしょうか。いや大学院時代かも知れない。ですので、携帯音楽プレーヤーを持ってない期間というのが確かに存在しています。

 携帯目的でどうしてCDプレーヤーだったのかというと、単純な理由、所有CDの枚数がとにかく多いからです。最近はCDをあまり買わなくなりましたが、学生時分はとにかく買いまくっていました。一月に十数枚くらい買ってた。――いや、多分もっとたくさん買ってたはずです。そう考えないと、今うちにある枚数の計算が合いません。

 CDは買うのに聞く時間がないというのがジレンマでした。自室にもオーディオがありますが、学生時分はバイトやらなんやらで、どうしても帰る時間は夜の九時過ぎになっていました。ゆっくり音楽を聴く時間は持てなかったので、外で聞くしかなかったのです。

 CDプレーヤーは単三電池二本で動くタイプのもので、充電池を一度買い替えて、その後は自宅で使用しています。まだ使えています、働き者です。

そしてiPod?

 そしてiPodへと移行していく、といいたいところですが、なかなか簡単には移れずにいます。なぜかというと、CDプレーヤーを持ち運ばなくなった理由が関わっています。

 CDを持ち歩かなくなった理由とは、音楽を聴くのに疲れた、――音楽を聴き続けることで、身辺身近な音に意識しなくなってしまった。自然音に耳を塞ぎ、人為の音楽に閉じこもるのが急にばかばかしく思えたからなのです。

 プレーヤーの持ち運びをやめようと決めてから、なにか肩の荷が下りたように楽になったことを覚えています。それはほんの数年前のことのはず。なので今iPodを買ったとしても、また数年で使わなくなるかも知れません。特に、音楽を持ち運びたいという欲求のほとんどない現在、使わなくなる可能性は非常に高い。そうなったら折角買ったiPodももったいないですし、なによりそうした一過性のものを求めたことへの虚しさがつのります。こうした理由で、iPod購入に踏み切れずにいるのです。

それでも音楽を聴きたいときはあります

 外で音楽を聴く習慣を捨ててしまった私ですが、それでも音楽を聴きたいと思うことがあります。それは例えば行列に並んでいるとき、長時間待たされているとき、なんだか疲れて本も読む気になれない立ちっぱなしの車内でなどです。特に行列を並んでいるときは、無性に音楽を聴きたくなります。

 そういえば、そろそろイベントがありましたっけ、二日連続で。もしかしたら買う日は近いのかも知れません。


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公開日:2004.07.28
最終更新日:2004.07.28
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