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スケジューラを超えるiCal

 iPod miniが発表されてがぜん欲しくなった私。実は今もなおその情熱は消えていません。なので、いつかiPodを手にする日のために、iCalにスケジュールをつける日々であります。

 では、ここにちょっとiCalの画像を引っ張ってみましょう。

2004年1月10日時点予定
iCalのメインウィンドウ
2004年1月10日時点のTo Doリスト
To Doはこんな感じ

 なんかどっかで見たことがあるなという感じですが、気にしないことです。だって、一月の現時点における予定表は、一月十日のものに新年会がひとつ加わってるだけですから、そんな画像を新たに用意しても無駄というものです。To Doこそは数を増やしていますが、それでも五つくらいしかなくて、いかに僕が自由人であるかが分かるというものでしょう。強調しておきましょう、自由人です。

iCalの操作感

 iCalの操作、スケジュールの追加、変更なんかは、マウス操作でできる簡単さです。基本的に追加はダブルクリックのみという分かりやすさで、新しいカレンダーカテゴリの追加、スケジュールの追加、To Doの追加、すべてダブルクリック。日付や時刻の変更なんかも、詳細ウィンドウで数値を入力してもいいし、もっと簡単にメインウィンドウでドラッグしてもいい。日表示や週表示におけるマウス操作の最小時間単位は十五分なので、おおまかな時刻設定ならマウスだけでどうにでもなります。

 加えて、iCalにはショートカットが充実しているようで、僕のようなキーボード派への配慮もしっかりされていて嬉しい。とはいうものの、マウスを使ったほうが便利で早いので、ほとんどキーボードで操作したことがないので、この辺のことはよく分かりません。ヘルプにはキーボードショートカットをまとめたページがあるんですが、充実しているだけに読む気にならないという。ぜいたくで罰当たりなことをいっています。

 カレンダーの各項目には、そのイベントの参加者を書き込む欄が作ってあって、これがアドレス帳と連動しています。さらにMailとも連動していて、この参加者欄に書き込まれたメールアドレスにイベント通知を打つこともできて、非常に便利です。マウス操作で簡単にイベントへのインビテーションを出せて、しかもそのデータにはiCalendar形式によるイベントデータが添付されているものだから、iCalだとかMozilla CalendarMicrosoft Outlookといったスケジューラに読み込ませることができて、大変便利です。しかも、マウス操作で簡単に送れるものだから、間違って暴発させて、終わったイベントのリクエストをいきなり送り付けることもできたりします。

お詫び

 iCalのイベントリクエスト機能を使ったことがないので、どんなものかと触ってたら、リクエストメールを暴発させてしまいました。いきなり添付ファイル付きのメールを送り付けられました方々には、平に平にお詫び申し上げます。いや、本当にごめんなさい、反省してます。

インビテーションの管理

 iCalendar形式というのは、PC上で使えるスケジューラだけでなく、携帯端末でも広く使われている、カレンダーデータを扱う標準的な形式です。これをメールで送付することで相手方で使用されているスケジューラに、案内したいイベント情報を追加してもらうことができるというわけです。しかし機能はこれだけにとどまらず、案内したイベントへの参加不参加を送り返してもらうことで、招待したい方の参加不参加をiCal上で表示し管理することができるというわけです。

 送られてきたiCalデータを開くと、イベントの案内とそれを断るか諒解するかを選ぶダイアログが表示され、この機能により送り返されてきたメールを受けることで、招待者の参加状況がiCalに反映されるようになるというからくりです。

 でも、僕、多分この機能使いません。暴発させてしまってこりたからじゃなくて、この機能を使うには招待者がこの機能に対応するカレンダーアプリケーションを使用していることが前提です。でも、僕の知る限り、こういったものを使っている知り合いはいません。なので残念ながら、この機能を使い切れないのであります。

ちょっと愚痴めいた一言

 アップルのアプリケーションは大抵よくできていて、こういうメールを送るみたいな取り返しのつかない作業には、先立って確認のダイアログが出るのですが、例えば、誰と誰にメールを送りますよいですか、みたいな問い合わせがあって、確認ボタンを押すというプロセスが発生するものと思っていたのですが、ことiCalに関しては出ないようです。してやられましたよ。いや、本当に、申し訳ないことをしました。

カレンダーの共有

 便利そうな機能が使えないのはもったいない話なのでして、けれどiCalには他にも面白そうな機能があります。それはカレンダーの共有機能で、ネット上にカレンダーを公開し、それをいろいろな人に講読してもらうことができるのです。

 例えば、僕は現在、アップルの公開している日本とフランスの祝祭日を講読しています。こうした、長期にわたって変更がないデータに関しては更新の必要はない、あるいは一年に一度程度でよいでしょう。もし祝祭日が追加変更されるようなことがあっても、アップルがカレンダーを更新してくれることで、それを利用しているユーザがデータを更新することで、世界中のカレンダーが一度に書き変わるというわけです。

 これが面白いのが、iCalendar形式のデータなら、誰が公開しているのでも講読できるということです。カレンダーの自動更新機能を設定しておけば、自動でカレンダーが更新されて、最新のスケジュールを反映させることができます。アップルのサイトだけでなく、iCalShareiCalの倉庫といったサイトが、いろいろなカレンダーを公開しています。東映セーラームーンのテレビ番組情報を公開していますし、いろいろなサイトがいろいろなカレンダー情報を公開してくれれば、それを便利と思う人がそれを読み込んで、自分のカレンダーとして使ってくれる可能性があるわけです。

 なので、僕も公開してみようと思いました。ですが、僕にはどうも公開できる情報がないのです。なにしろ、自分に関するスケジュールがそもそもがら空きの男ですから。というわけで、もしなにか僕の持ってる情報で、公開して面白そうなもの、便利そうなものがあればリクエストしてくだされば、優先的に実現する可能性があります。ただ無理だと判断すれば流れていってしまうので、実に微妙なものであります。

 場所だけは用意してみました。後はアイデアだけ。

 なにか、いいアイデアはないものでしょうか。

カレンダーの公開に関する技術的情報

 iCalを使ったカレンダーの公開まではいいとしても、iCalが対応しているのは.MacかWebDAVサーバだけなので、これらを用意できない人はちょっと面倒です。僕にしても、今使っているサーバがWebDAVに対応していないようなので、FTPを使って、カレンダーデータを公開しています。

 こういう人に便利なのが、iCal FTPというソフトでして、設定しておけばボタン一発でカレンダーデータをアップロードできるようになります。なので、僕もこれをインストールしてみました。アップロードが劇的に簡単になって、これなら現実的な運用ができそうです。

 なので、やっぱりここでも問題になるのはアイデアということになります。なんかないものか。


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公開日:2004.01.24
最終更新日:2004.02.01
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