それにつけても敷居の高さよ

 先日職場でのこと。Webサーバを世話している人間が、管理職がHTMLをさわりたいといっている、どうしようかと悩んでいたのでした。この場合のどうしようというのは、さわられて不具合が出るのを怖れているのではなくて、単純にHTMLファイルを開く方法についてです。HTMLファイルはShift JISで記述されていて、moreで中身をみると日本語部分がきれいに文字化けしている。だからどうしようかなあといっているわけです。

 そのサーバというのはRed Hat Linuxで構築されていて、Unix/Linuxでつかわれる主要エディタはインストール済みと思われました。だから、Emacsだよ、Emacsなら日本語文字コードにも対応しているよ。それを受けて彼はEmacs ***.htmlとタイプ(もちろん、***と入力したわけではない)、そしたらちゃんと日本語が表示されるではありませんか! 自動判別の威力であります。

試行

 Emacsには問題があります。それはなにかというと単純に使い勝手の独特さで、キーバインドが充実しているからキーボードから手をはなしたくないような人には非常に向いている反面、最近のマウス操作になれた人には敷居が高いのですよね。だから、どうしたものか。でも、まずは試用してみました。

 カーソルの操作はキーバインドを使うほうが本式ですが、カーソルキーでも充分使えます。だからこれはオッケー。ページ単位でのスクロールは、普通にPage Up/Downが使えるからこれもオッケー。日本語入力に切り替えるには? ああ、それはC-\Control-\だよ。まあ、Windowsとは違うけど覚えれば大丈夫か。

 どうやらこれで大丈夫そうだという話になって、一旦Emacsを終了。終了はC-x C-cですが、最近のEmacsはメニューからも操作ができるし、コンソールのウィンドウをばってんで閉じてもいい。この辺はユーザーフレンドリー、いい時代になったものです

 では、もう一度復習してみよう。コンソールからじゃなくて、アプリケーションランチャからEmacsを起動。そうするとまだファイルが開かれていないから、FileメニューからOpenを選んでみると、ファイル選択ダイアログが出るんではなく、ミニバッファにパスの入力が求められた!

結論

 一旦フロッピーでWindowsにファイルを運び、メモ帳でHTMLファイルを編集した後に戻すということに決まりました。


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公開日:2006.02.15
最終更新日:2006.02.15
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