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円柱

 四本の円柱を建造しなければならない。それら円柱は、各々の基盤として、人生における四つの大きな関心を表している。四本の円柱に、愛情、健康、幸運、金運と記されている。

 まずはカードをかき混ぜる(シャッフル)。しかし、カードを切って(カットしては)はいけない。

 カードを四枚まで数え、五枚目を、表を上にして水平方向に置く。

 四つの礎石を得るために、同じ操作を四度繰り返す。

 次に、円柱を建造する。残ったカードの山を取って、念入りにかき混ぜる。

 カードを三まで数え、四番目と五番目のカードを抜き出す。それらを、最初の礎石の上に、垂直方向に置く。

 同じ作業を四度繰り返す。

 最後のカードは、今までと同様表を上に、柱頭として水平に置く。

 最初の円柱が出来上がったなら、同じ方法で他の円柱も建造する。カードを並べ終えたならば、上図のような配置となっているだろう。

読解

 まず、礎石となるカードから解釈しはじめる。礎石は、問題に対する傾向、見解を与えてくれる。

 次に、円柱の上部を目指しながら、二枚ずつカードを読解していく。

 最後に、最上部のカード(柱頭)を検討することによって、その問題に対する結論を導き出す。

 留意すべきことがある。もしコンサルタントのカード(一番もしくは八番)が、円柱のどこかに見出されたなら、それがどのような位置であったとしても、占いの当事者が予期する、あるいは期待している出来事が近々起こるだろうということを、確信することができる。

解釈例

 最も知りたい事柄は、「幸運」についてであると仮定してみよう。そして例えば、次のようにカードが並べられたとしよう。

礎石(十二番):
 このカードは、慎重にことに当たるよう忠告している。軽率に投機をしてはいけない。もし、くじや競馬といった賭事をするなら、掛け金は穏当な楽にとどめておくべきである。
一段目(七十七番十一番):
 幸運の働きかけによって、幾許かの配当金がもたらされるだろう。しかし、残念ながら十一番の逆位置は、あなたがその金をろくなことに使わないだろうと教えている。
二段目(二十三番五十六番):
 恋愛に関していえば、一人の女性があなたのもとに、善意とともにあらわれるだろう。しかしあなたは彼女の気持ちに気づくことはない。残念なことだ。
三段目(三十二番二十一番):
 二十一番が不運をもたらそうとするが、にもかかわらず、三十二番によって幸運は長続きする。
四段目(四十八番三十七番):
 再び、恋愛に関する幸運があらわれる。三十七番の逆位置に気をつけなさい! ある美しい女性が、あなたの邪魔をしようとしている。
柱頭(十三番):
 もしあなたがよい判断や理解を示すことができるなら、恋愛のみならず賭事においても幸運であるだろうことを、このカードは裏付けている。

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公開日:2001.10.05
最終更新日:2003.08.23
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