カポの重量を気にした理由

 このあいだ、カポの重さを量っていたが、なぜそんなことを気にしていたのかというと、カポの重さはきっと音質に影響すると考えているからだ。それは、以前、ARIA AD-35のペグを交換した際に経験したことが、あまりに印象的だったからだ。ペグを交換したのは、ペグが折れてしまったからなのだが、付属のペグをグローバー102Cに換えたら、ギターの音が変わってしまったのだ。その時の印象は次のようなものだった。

 当初、理由をペグの剛性に求めたのだが、実際には重さが原因であるようで、ギターの、特にヘッドあたりの重量バランスの変化は、大いに音に影響を及ぼすとのこと。重くなるほどに音はタイトになり、代わりに倍音は減る。どちらがいいかといわれれば、好み次第となるのだろうが、私は響きを優先したいと思い、だからギターをオーダーした際には軽いペグ、オープンタイプを選んだ。

 こうした理由から、カポに関しても軽い方がいいに違いないと信じているわけだ。実際には、手がネックを握っているわけで、だからカポがどれだけ影響するかは感じとりにくいものであるが、しかしきっと変化をもたらしているはずだ。同様に、ヘッドにつけるタイプのチューナーも影響を与えるだろう。だから、私はチューナーを付けっぱなしにはしない。チューニングが終えれば、さっさと外すことにしている。

 ところで、カポの重さで検索したら、アイトレードというアコースティックギター専門店のサイトに、カポの重さの計量結果が載っていた。だから、私の量ったのはもしかしたら無駄だったのだな。とりあえず、気になっていたShubb L1の重さが23グラムとわかったのが嬉しいところ。実に魅力的な重さだと思う。


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公開日:2009.11.16
最終更新日:2009.11.16
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