なお指が痛い

 指の痛みが気になりはじめてから二ヶ月ほどがたつのだが、痛みは和らぐどころかよりひどくなってきている。原因は、ギターを弾いているのが最大というのは明らかとして、どうやら寒い部屋でキーボードパンチャーをやっているのも原因ではないか? あ、コンピュータルームでデータベース作ったり、自分で作ったデータベースに入力したりしてるのね、最近。ほら、コンピュータルームって年中冷房が入っているから、身体を冷やしてしまうんだわ。

 悪い傾向である

現在の症状

 痛みは、左手の人差し指中指の先からふたつめの関節に現れている。普通にゲンコツを握っても痛くはないのだが、指の付け根を伸ばして指だけ曲げたときに痛みが出る。先週はあまりにこの痛みがひどく、人差し指で普通に押弦しようとしただけで痛みが走り、まともな状態とは思われなかった。突然の悪化に思い当たる節もないわけではなかったので、すっかり腱鞘炎かと思い気落ちしてしまった。

 だがこれは本当に腱鞘炎なのだろうか。一旦は腱鞘炎かと思い、練習量を減らし休みの日まで作った私であったが、本日八時間ほど弾いてみてこれは腱鞘炎ではないと分かった。

腱鞘炎ではない三つの理由

ギターにおいて人差し指はよく使われる指であるか?

 結論を先にいえば、人差し指はギターにおいてさして運動する指ではない。なにをいうか、人差し指はよくよく使うではないかという人もあろうが、確かに使うが運動は少ないといわねばならない。

 ギターにおいて人差し指は、指板上に置かれたままにあることは多いといえ、さほどじたばたとは動いていない。これは観察してみると簡単に分かることだ。

 音階を弾くとき、人差し指は一度置かれたら次の弦に移るまでは大抵そこに置きっぱなしである。音階を細かく上下するようなパッセージがあったとしても、その際にじたばた動かねばならないのは中指や薬指、小指などがほとんどで、それらに比べると半分も人差し指は働いていないのではないか(もちろん曲によるが)。

 ホセ・ルイス・ゴンサレスのギター・テクニック・ノートの序章、左手各指を独立させる練習はA. 同弦上の練習を見ると、その傾向は顕著である。動いているのは中指、薬指、小指であり、人差し指は一度指板に置かれたら、ポジションを移るまでまったく動いていない。

 ギターにおいて、人差し指は最も動かない指である。なぜその指が腱鞘炎にかかるという訳があろうか、というのが一点目。

日頃人差し指は不器用に動かない指であったか?

 個人差はあるだろうけれど、一般的に人差し指は器用な指といってもいいだろう。ものをつかむ、つまむにはじまり、多くの手指を使う作業の中で、親指、人差し指の二指は重要な役割を持っている。つまり、これら指は日常において最も稼働している指といえる。

 その、ギターにおいては最も動かず、日頃最も酷使される指が、なぜ真っ先に腱鞘炎にかかるはずがあるか。腱鞘炎になるなら、真っ先に小指、薬指ではないのか。日常あまり使われず、ギターにおいて酷使されるこれら指にダメージがあるというのが自然だろう。

 だが現状において、私の左手薬指小指はまったく問題ないのである。

なんかおさまってるし

 そして、最後の理由。

 本日思いきって長時間練習をしてみたところ、なんだか痛みがおさまってるし。いや、やっぱり痛いんですよ。痛いんだけど、昨日までほどじゃない。腱鞘炎って、酷使してみたらおさまるってなもんじゃないし、やっぱりこりゃ腱鞘炎じゃないだろうというのが理由の三つ目だ。

 痛みが治まった原因としては、先達てからのさまざまな簡単治療行為、――マッサージチェアにのってみたり、左手に湿布いっぱい張ってみたりが考えられるのだが、じゃあこの指の痛みというのは、肩から腕全体にかけての疲労が指に現れたものと考えていいのだろうか?

結論

 結局こうして考えても分からんもんだから、近々受診してみまふ。


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公開日:2003.06.07
最終更新日:2003.07.30
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