ようやっと、ギター練習に復帰して、今やっているのはスケールのおさらいと、そして歌の棚卸し。歌える歌を片っ端から歌ってみて、レパートリーの再確認をしているわけだ。というのは、自宅練習での話。昼休み、職場でギターを弾いている、この習慣は今も欠かしていない。なお弾いているのは、駐車場の入り口付近、オープンスペースだ。おかげで、いろんな人と知り合える。
棚卸しの結果、『またあした』がレパートリーに加わった。レパートリーというのは、楽譜がなくても歌えるという状態のこと。自宅で軽く歌って、荒く覚えて、うろ覚えながら職場で歌っていたら、拍手をいただけた。ゆったりとして、ちょっと切なく、けれど前向きな歌。私のレパートリーにしては非常に珍しい、別れたり死んだりしない歌。そのためなのかどうかはわからないけれど、とにかく喜んでもらえたのが嬉しくて、フルコーラス覚えて、歌えるようにした。
そうしたら、今日は自転車で通りかかったおじさんが止まって聞いてくださった。そして彼のいうことには、金のかからない趣味でよいな、駅前で歌えばいいのに云々と、そしてレパートリーには演歌も含めるといい。20代、30代、そして60代をターゲットにした選曲をするといいだろう。だから、演歌なのだ。そして『早春賦』や『荒城の月』、こうした歌も覚えるといいよ。
実にこのアドバイスは的確だ。実は私はずっと前から、老人ホーム慰問などできたらいいなと思っているのだが、思ったらやればいいのに、まあそれは置いておいて、その際には『早春賦』は必須だろう。こうした歌に加え、演歌は必要だろう、そう思っていたんだ。まさにそのど真ん中を付くアドバイスで、ありがとうございます、参考にします。心の底から思ったね。
けれど演歌といえばどんなだろうか。とりあえず『舟唄』などが歌えるとかっこいい。これ、作詞は阿久悠なのか。道理で……。しかし、八代亜紀はハードル高いよ。あの人は、それはもううまいから。けど、『舟唄』、歌えるようになりたい歌だ。かくして、まずは演歌の皮切りとして、これを練習してみようかと思っているわけさ。