最終更新日：2008.05.25
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12弦ギターをもらった話。弦も張って、調律もして、ああ、次は練習だ。しかし弾いてみて参ったよ。当然予想もしていたし、覚悟もあったのだが、12弦ギターの張力はものすごいね。1コース2本の弦を押さえるのはいいとして、これしっかりと押さえきるにはかなりの苦労があって、セーハにいたっては半ばあきらめ気味。しかしつらいのは左手だけの話ではなく、右手も同様。一度に2本の弦を弾くのは簡単ではない。強く弾くとわんわんするのは、12弦ギターだから仕方がないとしても、うるさく鳴りすぎる。かといって爪先でシャランシャランと鳴らすだけというのは物足りない。いいバランスというものは、これから数弾いて、体得するしかないのだろうな。
とりわけ弾きにくいと思ったのはベース音。親指側にオクターブ高く調律された弦が来るから、おのずと2本まとめて弾いてやる必要があるのだが、それにしてもベースがくっきりとでない。オクターブ違いで張られた弦が共鳴しあうこともあるんだろう。わんわんいってるなかにまぎれてしまうというのも、ベースが目立たなくなる原因だろう。
サムピックをつけて弾いてみた。最初に試したのはTABスペシャルだが、2本の弦を強く弾ききることを意識すると、このピックでは少々弱いように思う。ゴム製のベルトで親指に固定するのだが、勢いに負けないようにしっかりと固定すると、親指の血が止まって青黒くなるのはもう仕方のないことなんだろうな。だがそれよりももう少し強く音が出て欲しく思ったから、タカミネロゴ入りのサムピックに交換。モトコイラスト入りはもったいなくて使えません。このサムピックは、オール樹脂製のオーソドックスなものなのだが、これが12弦ギターには合っているように思った。しかし、これよりも普通のフラットピックの方がずっといい。ストロークを試してみた時、はっきりとそう実感した。
親指と人差し指で持ったフラットピックでベースを弾き、空いている中指薬指で上声部を弾くというやり方だ。人間大したもので、これまで練習してこなかったのに、いろいろやっていたおかげか、なんとなくできるようになっていた。これだと、ピックの当たり方をコントロールしやすく、弦をなでるようにも、強くアポヤンドするようにも弾き分けられて、ああこれはよいよ。アルペジオする際は、フラットピックでやってもいいし、中指薬指を参加させてもいい。カーターファミリーピッキングでもいいし、ベースをピックに高音を指にわけてもいいし、自由度が一気に広がると感じられた。よし、12弦ギターはフラットピック持って練習することにしよう。