暑いと練習をサボりたくなる。いや、これは本当に問題で、8月の前半はほとんどギター弾かず、たまに弾いてもエレキギターとか、そういう体たらく。久しぶりに出したD. カスタム Sは弦もフレットもくすんで、それはまるで死んでしまっているようだった。
しかし、楽器というのは弾いている時はあんなにも生き生きとしているのに、長く放置されてしまえば、冷たく硬ばってしまうのだろう。生気を失って、それはそれは見るも無惨だ。私などは軽くショックで、しかしショックを受けてばっかりもいられない。まずは軽く音を出してみて、それからスケールをやってみて、だんだんに手、指を慣らしていきながら、楽器も慣らしていった。
そうしたらどうだろう。やはり指が弦の上をすべることで磨かれるのだろう。弦が色を取り戻して、そして楽器も生き返ってきたのだった。ああ、やっぱり弾かれないと楽器はいけないな。そう思わされる出来事に、涼しくなったら弦を張り替えようと誓ったのだった。
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