鳴りが衰える

 この数ヶ月、ギターにかける情熱はやはり薄れていたのかも知れない。弾いていないわけじゃない。フラメンコギターを弾いている、昼休みにも弾いている。それでも、以前に比べると総練習時間は落ちた。そういえば心なしか指先がやわくなったように思う。人間気を抜けば、落ちるのはあっとだ。

 今日、D. カスタムの弦を張り替えて、これ、実に5月以来だ。まったく弾いていないわけではなかったが、それでも毎日弾くようなことはなくなった。ギターはなにかしら弾いていても、D. カスタムをさわる時間は減っていた。それで、弦を換えて、弾いて、私は愕然とした。鳴らなくなっている。衝撃だったといっていい。

 鳴らなくなっているのは、第一に弾く時間が減ったためだろう。楽器は弾き込むことで鳴るようになる。なら、弾かれなくなった楽器はどうなるのだろう。それはやはり鳴りを乏しくさせるのではないだろうか。これは嘘ではない。管楽器でも、長く置いておくと抜けが悪くなる。ギターもそうなのだろう。これは非常にまずい。もっと弾いてやらないと……。

 そして、私の指だ。指がやわくなっているというのは実際そうなのだろう。最近、ナイロン弦ばかり弾いていた。そのせいで、スチール弦が思った以上に強く感じる。弦を捉える指が、弦の張力に負けているように感じる。まずいな。しっかりと弦を捉えられないから、しっかりと鳴らすことができないのだろう。

 しばらく弾いていると、少しずつ鳴りは取り戻されてきた。だから、なんとしてもこれは弾かねばならんのだなと思った。なのでこの夏は、D. カスタムメインの夏にしたい。フラメンコギターも弾きながら、D. カスタムも弾く。これでいってみようと思う。


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公開日:2007.08.05
最終更新日:2007.08.05
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