持って帰って弾いてみて

 試奏しにいって結局そのまま買ってしまったフラメンコギター。購入の翌日にはすでに外に持ち出して弾いて、というか職場に置いてあるミラクルケースと一緒に買ったケースを取り換えようと職場に持っていったというのが正解なのだが、まあいずれにせよ昼休みには例のごとくガレージで弾いて、そうして外でのびのびと弾くというのが、この楽器の個性というかよさというかを知るのには一番いいんじゃないかと思った。

 この楽器、弦の張力は意外と弱い。フラメンコギターだからか知らんが、アポヤンドで弾くと弾弦後に指がかかる隣りの弦、心なしか回転して気持ちが悪く、しかしこの感触ははじめてヤマハNo. 45を弾いたときにも思ったことだ。じきに慣れる。そして実際慣れはじめていると思う。

 サウンドホールよりで弾くんではなくて、ブリッジ側で弾くのがいいと思う。弦がしっかりとしている。音もぱりっと出て、心持ち強めに、ないしは明るめに。ぱきっぱきっという感じに弾いてやる、その乾いた感じがいいのかも知れないね。ストローク(ラスゲアードというべき?)も同じで、きっぱりと思い切って弾いてやると、それがいい感じに響いてくれる。やっぱりこせこせ弾くんではなくて、ばーんっとおおっぴらに弾くのがいい楽器だと思う。あるいはギターというのはみんなそういうものなのかも知れない。

 今週は、この楽器を中心に弾いてみて、なんとなくそれっぽく気持ちよく弾いて、でかい音ばかりを求めるのではなく、けれど小さくまとまるのでもなく、なんか自然に音の出るような感じを探してやるとよさそうに思う。まあ、とりあえずは弾くのがいいんだと思うが、音が出るようになるのはなにしろストローク主体のフラメンコギターであるから意外にはやいかも知れないと思ってる。


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公開日:2007.05.18
最終更新日:2007.05.18
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