にんにくのアルミホイル焼き

 強い匂いがあるために嫌うひとも多いのですが、最近ではにんにくは調味料としても具材としてもかかせないものとなってきています。肉料理には肉の臭みを消すスパイスとして多く用いられますし、イタリア、中華、韓国料理では重要な味覚のひとつです。

 今回は、ちょっと元気がないときや風邪を引いているときなどに、活力を効果的に補給してくれるにんにくのアルミホイル焼きを作ります。

材料

作り方

  1. にんにくをアルミホイルで包む

     にんにくは皮をむかずに、そのままアルミホイルで包みます。遠火でじっくりと中まで火が通るようにと、蒸し焼きにするというためです。

  2. にんにくを焼く

     焼く方法はいろいろあります。焼き網、フライパン、オーブントースターなど、要は火がしっかり通ればいいのです。今回は、手軽さと両面を一度にやけるというメリットから、オーブントースターを使います。ゆめゆめ、パンを縦に差し込む式のトースターを使おうなどとは思いませんように。

     焼き時間は、オーブントースターのワット数や庫内の大きさに左右されますが、だいたい十分前後もあればよいでしょう。にんにくの匂いが、刺激臭の強いものから、火の通ったにんにく独特の香りになるまでしっかり火を通しましょう。元気なときならともかく、弱っているときに生にんにくを食べると、たいていお腹が壊れます。

  3. 焼き上がり

     にんにくが焼き上がったら、オーブントースターより取りだして、アルミホイル、にんにくの皮をむいて、出来上がりです。暖かいうちにいただきましょう。

にんにくの薬効

 にんにくは漠然と滋養強壮に効くと捉えられていますが、それはちゃんとした理由があってのことです。

 にんにくは亜鉛、カリウム、リンなどが豊富で、ビタミンBに関しても優秀です。これらが不足すると、疲労感が増したり身体の調整作用に劣ったりするため、なんらかの手段で摂取しておくことが大切です。特にビタミンB1はにんにくに含まれるアリシンと結合することによって吸収されやすくなり、この意味でにんにくは有効といえます。

 さらににんにくの成分、アリシンに期待できる効能に、抗菌力があります。風邪の原因菌に抵抗するため、風邪の引き始めや予防には役立ってくれるかと思います。

 とはいえ、こういった健康情報は片目をつぶって見るくらいがちょうどいいです。薬効がある、身体にいいからといって同じものばかりを摂取すると、食のバランスが崩れ、過ぎたるはなお及ばざるがごとし、むしろ悪い結果を招きます。というわけで、まあこういう効果もある「らしい」程度にとどめ、思いだしたようにちょこっと食べるくらいにとどめるのがいいかと思います。

 重要なのはおいしいかどうか、それだけです。


参考資料


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公開日:2001.02.20
最終更新日:2001.09.02
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