真・三國無双

◎一騎当千を夢見るならこれを

【タイトル】 真・三國無双
【発売元】  コーエー
【ジャンル】 ACT
【価格】   2000.8.3発売 \6,800
【ハード】  プレイステーション2


 三國志の英雄になって一騎当千の戦いを繰り広げる。それが本当に一騎当千。武将は冗談みたいに強く、ばったばったと敵を倒しまくる様は爽快そのもの。やりはじめると止まらない、病みつきのゲームです。

 戦場は山あり谷あり、川あり海ありの起伏に富んだフィールド。それを縦横無尽に駆け、強敵を破っていく。決まった道筋というのは存在しないので、自分流の戦いを貫けるのが嬉しい。首級をあげたければ武将を捜しては討ち、短期決戦を望むなら敵総大将を目指し遠駆けするのもいい。強くて倒せない武将あらば無視して進むも、遠方より矢で射倒すのも可能。とにかく自由に動けるので、自分の理想、目標をもってそれを突き詰めるのが吉でしょう。

 三國志が背景になっているので、明らかに三國志を知っているほうがより楽しめるでしょう。けれど三國志をほとんど知らない僕がこれほど楽しめるのですから、アクション好きなら文句なしに満足できるはず、です。

以上400文字でした。


 以下、無責任な感想をいくつか。

良かった点

  1. 武将、無茶に強い

     武将は冗談抜きで強い。名前のついてない敵なら、たとえ百人に囲まれても負ける気がしないほど。というか、むしろ百人でも二百人でもかかってこい、という気になるほどの強さが爽快。事実、これを買ってから他のゲームが手に付かないときたわけで、かなりのヒット。良作です。

  2. 馬が素敵

     馬を駆って敵雑兵を蹴散らす。これがまた最高に爽快。現実にやると犯罪なんだろうけど、ゲームだからなんというか楽しいです。ただ馬に乗って駆けると、倒しきれなかった敵が味方にごっそり取られてしまい、KOカウントを稼げないところがジレンマでしょうか。

     でもいいや、楽しいが一番。

  3. ルート、自由自在

     与えられた戦場を、それこそ自由自在に駆け回れるのは嬉しい。それをいいことに、東に武将いると見れば駆け、西に味方の危機あらば参じる。本当なら決まった軍律、戦略に則って動かなければならないところなんだろうけど、一人スーパーヒーローをやってしまう。

     事実、一騎当千の武将が一人で戦況をひっくり返すという劇的展開を演出できるのは最高です。


ちょっと困った点

  1. 武将多すぎ

     初期状態で九人。最大二十八人。多いのは嬉しいんですけど、やっぱり全部クリアしたいと思うと大変です。最初から天下に並ぶところのないほどの豪傑ならまだしも、たいていは成長させてやらないと終盤苦しくなってきます。ということは、それだけの数をこなさなければならないということ。少々大変やなあ、と思ってしまいます。

  2. 育成が必須

     アクションがものすごくうまければ問題ないのでしょうが、そうでない僕には武将の育成は必須です。

     無双モード(ストーリーモード)を進めるためには、フリーモードで武将を育てないことには終盤がきつい。一人や二人ならともかく、十人二十人となると、少々しんどいなあ。上と同じこといってますね。

     ところが逆に育てまくると、無双モードが実に爽快にプレイできるようになるので、悪いばっかりではないのですけど。

  3. 味方が邪魔

     味方は、はっきりいって邪魔です。敵の有名武将を倒そうとしても、味方、特に自分の部下が殺到すると人が多すぎてもうわけがわからなくなります。それに、敵武将は倒れて起き上がるときに回復してしまうので、敵武将を相手にするときははね飛ばさないように気をつけるのですが、味方が横から入ってきて、敵武将を吹っ飛ばして回復させてしまいます。これには、本当にまいります。

     さらに、手下が強くなってくれるのはいいんですが、自分の騎馬の足を止めるほどになってしまうと本当に邪魔。頼むからどいて欲しいし、苦労して追い詰めた敵武将を横からかっさらうのもお願いだからやめて欲しい。

     味方は、邪魔です。


 文句もないわけではないですが、楽しさが文句をはるかに上回っているので、これは実に買いの一本です。他のゲームを中座させるほどに楽しいのは困りものだけれども、ちょっとした時間の空きにフリーモードで楽しんでみたり、じっくりと無双モードで筋を追ってみたりと、楽しさが一面的ではないので、長く楽しめそうです。


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公開日:2001.02.25
最終更新日:2001.08.29
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