各所に問い合わせてみた

 突然、身に覚えのない請求があった! 確認してみるほどに請求される理由はわからず、その告知はといえばWebサイトに掲示された短文ひとつという状況。なんだこりゃ、どう考えてもおかしいだろう。そう思ったものだから、請求元に問い合わせるとともに、各所に問い合わせしてみました。

 問い合わせ先は、銀行及びクレジット会社、中間にはいっている集金代行業者、そして消費生活安全センター。もう少々問い合わせた先はあったんだけど、ちょっと細々しすぎるので割愛。とにかく、私の利用している金融機関、ここが金の出口になるわけですが、そこをまずは押さえるのが肝要だろうということで、仕事を休んで電話をしたのでした。

 まず銀行。こういうかたちで不審な引き落としがあった、もし今後同様のことがあった場合、それを拒否することはできないか、と聞いてみたところ、無理なんだそうです。おーまい、そりゃ残念。具体的に、いつ引き落とすっていうのがわかっているなら、そいつをピンポイントで止めるのはできるけど、そうでない場合、つまりブラックリストを利用するようにして止めるというのは無理なんだっていうんですね。ああ、その言い分はよくわかります。中間に立つ金融機関が、契約にもとづいて請求される出金を、それこそインターセプトするようにして止めるというのは、確かにイレギュラーでしょう。でもさ、そもそもがですよ、いついついくらいただきます、って通告することもなしに引き落とされたんですよ。事前に通告があったら、なんぼなんでもこっちもぼやっとしてないで動いてたって。そんな具合だから、今後もし同様のことがあるかも知れないしさ、駄目ですか?

 てな具合で話はちょっと平行線。まあ、相手の立場もわかるから、お礼いって電話を切りました。

 次、クレジット会社。こちらも状況は上に変わりません。いろいろ状況みてみると、口座番号やカード番号を預かっている人間を相手に、手広く請求している模様だと説明して、そんな理不尽――いや、本当に理不尽なんです。ずっと以前に買い物した通販会社から、今度うちの設備拡充するのに費用がかかったから負担してね、って、その時伝えた口座使って、知らん間に引き落としされてたらどう思うかって話です。そんなの、webサイトで通知してたっていっても知らんよ、って話です。だいたい、私からしても、今回の引き落としは雑誌の購読にかかる口座からですよ。セキュリティどうこうって、関係ないじゃんか。こっちは年会費いくらですっていうから、それを納得して払って会報を送ってもらってる。でも、その年会費を二倍以上も上回る費用を、ご協力よろしくって簡単に引き落とすって、いくらなんでもそりゃいかんだろう。つうか、会報にその旨記載するのが筋じゃないのか? それもせず、こっちからすれば会報とは分離独立しているwebサイトに書きましたって、そんな話、いくらなんでも通るまいよ。

 といった感じで泣き落とし、いや、上の話をそのままオペレーターにしゃべったわけじゃないですよ。ただ、相手が信頼できないものとなった時に、その支払いを止めることはできないのか、っていったら、まあそりゃカード会社はできないですよね。だって、中立の第三者なんだもの。当事者間で話し合って解決してよ、っていうのがそりゃ本来の筋だって、私だってわかってるんです。わかっているから、お願いしたんです。無理だろうと思いながらも。

 次、中間に入っている、集金代行業者。ここに電話をしても、基本的には止められないとのことでした。ですが、ここはさすがに第三者ではないので、もう一方の側と契約を結んでいるわけですから、やっぱり責任を感じていらっしゃるんでしょう。調査するといってくださった。その相手方の状況を調査して、うちからかあるいはその業者からか報告しますといってくださって、とりあえずはありがたい。ついでに、同様事例の問い合わせとかありますかと聞いたら、あるとのこと。なお、私がこの電話をしたのは午前9時台でしたが、午後にはその業者名を告げるだけで話がすすむまでになったとか。すげえな。きっとクレームたくさんはいってるんだろうな。

 この業者には、私の氏名、電話番号、それから引き落とされた口座の番号を伝えておきました。

 次、消費生活安全センター。ここが素晴しかった。私はてっきり、相談にのって、ふんふん、そうなの、大変ね、こういうふうに対処したらよろしいのではなくて、ではご機嫌よう、みたいなものだと思っていたら、それが大間違い。ふんふん、そうなの、じゃあ調べてみましょう、といって、相手方について調査に入ってくださって、その結果、中間報告が何度も入って、どこが問題、どこが間違っているかというのを教えてくださって、うわあ、すごいな、消費生活安全センターって。国民生活センターとも連携して調査くださっているらしく、つまり全国の消費生活安全センターから国民生活センターに情報があがっているのでしょう。しかし、それにしてもありがたかった。こんなにも力を注いでくださるだなんて、心から感謝しています。

 この間に、当の業者からメールにて返信があって、セキュリティの強化にかかった費用を負担いただくため云々いうのだけれど、末尾に、納得いかないなら返すよってあったから、納得いかないから返して! って返事をして、その件も消費生活安全センターに報告しました。また、その会報のサービスも退会して、退会はweb上でできるのですが、その退会受け付けましたという画面の写し、PDFも送って、とりあえずここで今日一日は終了したって感じです。

 本格的な動きは、来週くらいになるでしょう。今はまだ情報が錯綜していて、相手方本陣にたどりつけていないような状況です。散発的な抗戦状況はちらほらきこえるものの、全貌は未だようとしてわからない。そこに、より事態を悲観視させるような情報、資金繰りの悪化? が掘り起こされたものだからたまらない。本当にどうなる、明日はどっちだ!? って気分であります。

 心情的には、ここのサービス自体はわりと気にいっていたから、ちょっと心苦しいところがあります。ここに実名を書かないのもそうした理由からなのですが、まあ見る人が見ればわかるだろうし、昨年末に移行したサービスについても悪い印象はそんなになかったから、本当に残念です。しかし、私にとっては数少ない財産であるドメインの確保を優先する必要がある、ということはよくも悪くも慣れたここのサービスを見限ることにもなるのかも知れない。そう思うと切ないですね。多分、実際に働いている人たち、特にサーバ等の運用管理やサポートに関わっておいでの人たちには責はないのだと思うから、そうした人のことを考えると胸が痛みます。ええ、私は結局はお人好しなんですよ。でも、一番つらいのは、そうした末端の人だと思うんですよね。不安だったりするんじゃないのかなあ。


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公開日:2009.01.06
最終更新日:2009.01.06
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