誰もあんな対立望んじゃなかった

 先日書いた記事「古いユーザー、新しいユーザー」に対してyujirocketsさんがブログにてコメントをくださっていました。ありがとうございます。私の言葉を拾ってくださったこと、まことに感謝します。

 yujirocketsさんの記事中に私の意図を誤解されている可能性を感じて、そいつはまずい、いけないぞとコメントにて弁明を試みました。実際問題として、yujirocketsさんにおきましては、私の意図を曲げて捉えていらっしゃるということはないかとも思ったのですが、一応弁明しておいた方がいいという判断です。それで、もしかしたらyujirocketsさん以外にも先日の記事を誤解される方がいらっしゃっては問題だと思い、コメントをこちらにも転載しておこうと思います。

 べ、別に今日の更新を転載ですませようだなんて思ってないんだからねっ!

弁明のコメント

こんばんは、コメントくださりありがとうございます。

ctrl キーは A の横に無いと..」と言われる方に対して引っかかる部分もあるようですが

というところに、ちょっと補足させてください。

私はわざわざUSキーボードを使っているような人間なので(Windowsノートではドライバを変更して疑似ANCI配列にしています)、自分の使い慣れた環境を手に入れにくいことの悔しさや不便というものはよくわかっているつもりです。ただここで重要なのは、JIS配列が便利な人がいる、ANCI配列が便利な人がいるというのは、どちらが上とか下とかいうような優劣の問題ではなくて、ただどちらに慣れているかというだけの話に過ぎないということです。

コントロールキーの位置についても同様で、A横にコントロールキーがあって欲しいという人を毛嫌いするというようなことは決してないので、そのへんは誤解なさらないで欲しいのです。

じゃあ、あの文章はどういう人を想定して書かれているかというと、コントロールキーはAの隣にあるべきなのである、他は邪道である、異端であるというような、そういう宗教対立みたいにしたがるユーザーです。そんな人間が本当にいるのかというと、います。Googleにてコントロール "aの横" usキーボードをキーワードに検索してくださるとそうした言説を読むこともできるのではないかと思われますが、本来べき論などであるはずのないキーボードの配列の好みについて論ずるのに、むやみに他者をおとしめようという人がいたのです。

件の記事でげんなりしたといったのは、私の出会ったその古いユーザーが、そうした匂いをさせたからなのです。前世紀に散々Windows vs. Macintoshで争って、それが一段落したかと思えばキー配列で争って、もうああいう宗教対立まがいの争いはいやなんです。辟易してるんです。というのがあの文章を書かせた原動力です。

だから、別にAの隣にコントロールがあるほうが好きだという意見は尊重しています。それはその人の好みの問題ですから。本当に単純にある人にとっては、はじめて触れたキーボードのコントロールキーがAの隣にあった。私にとっては左下隅にあった。それだけの話なのです。

と、こんな愚痴めいたものを残していくばかりというのも心苦しいので、少し有用な情報を残していきたいと思います。

一点目は、Mac OS X 10.4では環境設定キーボードとマウスキーボード修飾キーでコントロールとキャプスロックを入れ替えできます。右コントロールキーまでキャプスロックになってしまうのがあれですが、ひとつの解答なのではないかと思います。

二点目は、Windowsはレジストリエディタを使ってキースキャンコードを入れ替えることができます。もしかしたらXPだけかも知れませんが、このやり方だと右コントロールと左コントロールを個別に扱えるので、Mac OS Xでのキー入れ換えよりも優れた結果が得られるのではないかと思います。

参考
[無変換]キーに[Windows]キーを割り当てる

備考

 転載にあたりマークアップを整えています。

余談

 先日はあったはずの、怨嗟に満ちた記事がで見つからなくなってる……。弱ったな。コントロール "aの横" usキーボードで出てきたと思うんだけど……。

 もし興味をお持ちの方は、ちょっとキーワードを変えて探してみると、そうした事例に出くわすかも知れません(読んで決して楽しいものではありませんが)。あるいは過去に押し流されたのかなあ。


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公開日:2006.12.11
最終更新日:2006.12.11
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