シリーズ La vie avec iMac (Mid 2007)

Mail、iCal、アドレスブック

 私はつい先日までiBook G4を使っていました。このマシンは購入時こそ速いCPU(PPC G4 1GHz)、潤沢なメモリ(640MB)の力によって、複数のアプリケーションを常時同時起動させて、便利に使うことができましたが、その後、OSがTigerに変わってからは微妙にリソースが不足しはじめて、ストレスなく使うにはアプリケーションをあまり起動させないようにするほかなくなったのです。

 当初は常に起動させていたiCalは一番最初に閉じられて、Mailもずいぶんと頑張ったものですが、最終的にはメールチェック時以外起動しないようになりました。かくして常時起動しているアプリケーションはSafari(窓は三つまで)、Dreamweaver MX(An internal error occured while drawing. (CWnd::DrawSelf)怖れて常時起動)、iTunesのみに絞られたのでした。

iMacはメモリ4GB

 私がiMacを買うにあたって、CPUはCTOで2.8GHzに、メモリも自分で取り付けて4GBに、ここまでスペックを充実させたのは、さっきの話があったからでした。買った当初は快適でも、いずれリソースが不足する。だったら、最初からありったけ積むのがいいのです。かくして、私のiMacは無駄に高スペックになって、おかげで日常の使用にあたって困ったことはありません。今、アクティビティモニタで見てみたら3GBほど使ってたけど、これはあればあるだけ食うってことかね? 今起動中のアプリケーションは、Mail、Safari、iTunes、iCal、電子辞典ビューア、Dreamweaver CS3、BathyScaph、Now Playing。そんなめちゃくちゃ食いそうなやつはいないんだけどな、ってことはSystemがらみか。kernel_taskが225.44 MB、WindowServerが110.18 MB食ってる。やっぱりあればあるだけ食うってことなんでしょうか。あるいはこれはiTunes 7.5に関連があるのかも。mdsが101.01 MBほどメモリを使っているのだけど、iTunesが再生中の曲のジャンルを変更するのを受けて索引に追加しているのか――、とか思ったけど、ファイル自体にはなんの変更もされていないんですね。とすると、変わってるのはiTunes Libraryだけか。

 しかし、固定中が570MB、使用中が2.38GB、トータルで3GB弱、これがばっちり使われているのを見ると、いつリソースが不足するようになってもおかしくないなあって思ってちょっと恐ろしい。いや、1GBとか2GBくらいで普通に動いているってことはわかっているからそんなに心配することはないって思うんですが、まあ将来的にね。

 と、ちょっと余談が過ぎました。

MailとiCal、アドレスブックの関連が強化

 MailとiCal、アドレスブックの関連が強化されて、さらに使いやすくなっています。Mailを軸にした連携が非常によく考えられていて、例えばメールに日付があった場合、その近くにポインタをもっていくとプルダウンメニューが出現、iCalに新規イベントとして追加するか、あるいはその日を表示するだけにとどめるかが選べるのです。

 新規イベントとして追加する際には、Mailのメッセージ上に詳細を入力するためのポップアップが出現するのですが、この際にメールの内容をチェックして、場所の記述があればそれを、なくても住所があればそれを場所として、入力しておいてくれるのです。日時もなるたけそれらしくなるように、たとえ明日というような表現であっても、メールの日時を基準にしてその日を選んでくれるし、近くに何時からとあればそれも含めてくれて、メールでアポイントメントをとるような人には大変便利になっていると感じます。

 こうしたポップアップは住所や電話番号にも現れて、これはアドレスブックとの連携ですね。新規アドレスデータを作成するか既存のものに追加するかを選べるようになっていて、それを選ぶとメール本文中の住所、電話番号などもろもろをピックアップして、それらしいフィールドを埋めてくれるのです。メッセージ上に表示されたポップアップを確認して、修正するなりなんなりして追加ボタンを押すと、それら情報がアドレスデータに加わります。

 これらは、今までならコピー&ペーストでちまちま作業する必要のあったものですが、もうそういうのはいらないんですね。こりゃ便利になったもんだと思います。

ちょっと便利な機能

 その他のちょっと便利な機能というと、住所のポップアップにあるマップを表示を選ぶとGoogleマップでその場所が表示されるから、待ち合わせ場所をやり取りするときとか極めて便利だし、また大きな字で表示が地味に便利で、住所なら住所、電話なら電話番号を画面いっぱいの文字で表示してくれて、電話がコンピュータから離れた場所にあっても困りません。けど、こういうのはMailじゃなくてアドレスブックにこそ必要とされる機能なんじゃないのかいなんて思っていたら、ありますね、ありますよ。アドレスブックで探して、大きな字で表示して、電話をする。さらにSkypeインストールしているから、電話にはSkypeで電話するというオプションも表示されまして、こりゃほんと便利だなあ。

 コンピュータは生活のもろもろを束ねて便利にするデジタルハブになるんだなんて、そんな話がありましたが、こういうの体験すると、確かにそのとおりかもなあって思えます。ただ私の場合、本人がそういう動きに追随しきれてない嫌いがあるので、本当にこういうものを使いこなせるのは、次かさらにまた次の世代になるような気がします。


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公開日:2007.11.21
最終更新日:2007.11.21
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